日本ハム大田泰示外野手(30)が、ファイターズ愛を宣言した。5日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを公開。プロ13年目、早ければ今季中に取得する国内フリーエージェント(FA)権について、現状は行使しない意向を示した。また、メジャー移籍がかなわなかった西川遥輝外野手(28)と再び同じグラウンドでプレーできる日を心待ちにした。

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21年シーズンをスタートさせた大田が明言した。「今のところ、そんなFAに対していろんな考えがない。チームに貢献して、ファイターズを盛り上げたいなという気持ちで今はいます」。早ければ今季中に取得する国内FA権を現状は行使しない意向を示し、ファイターズ愛を貫く姿勢をみせた。

巨人から移籍して5年目。今では外野のレギュラーとして存在感を発揮している。「僕はこのチーム好きなので。トレードで来させてもらって、試合も出させてもらって。1年1年勝負でずっとやってきたし、その気持ちは今年も一緒」とチームへの愛着が沸いている。

メジャー移籍がかなわなかった西川についても心情を明かした。「遥輝の挑戦というのはマイナスにとらえることはみなさんないと思う。彼が残るとすればチームの戦力は当然確保できて、下の底上げにもつながってくる」。このオフ、連絡も一切取らずにそっと見守ってきた。「まだわからないから、正直どんな話をしたらいいかわからないですけど、僕は待っていますけどね」。再び一緒にプレーする日を心待ちにしている。

大田が移籍してからチームは優勝から遠ざかっている。始動日となったこの日、1人黙々とグラウンドを走るなど体を動かした。「チームが優勝するというのが1番の目標でもある。その中で自分がどれだけ貢献して、どれだけ数字が残せられるかというのが大事」と自らを奮い立たせた。【山崎純一】