楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22=早大)が文武両道を貫く。12日、仙台市内での新人合同自主トレ第1クールが終了。同トレ最初の休日となる13日は「大学の課題も残っているので」とパソコンへ向かう。

引退後の指導者転身を考え、早大ではスポーツ科学部に在籍し中学、高校の保健体育の教職課程をとる。通常よりも授業数が多く、ある日は都内の野球部寮から約1時間かけて所沢キャンパスへ。1、2限後に寮で昼食を挟み、高田馬場の早稲田キャンパスで5、6限を受けた。「その日は自主練習だけでした。大変でしたが、いい経験になりました」。同じ授業を受けていた池江璃花子の兄から泳法を習い、苦手な水泳授業の単位を得た。

昨年12月に提出した卒論のテーマは「主観的努力度及び球種間での投球動作の相違」。モーションキャプチャーで自らの投球フォームを3次元解析。直球と変化球時の胸椎と下半身の捻転差を数値化した。卒業まで残り授業は2コマ。コロナ禍で、選手寮で1月末までオンライン授業を受ける。「大学生活を終わらせながらもプロ野球人生を歩んでいければ」と時間を有効活用する。【桑原幹久】