オリックス張奕投手(26)が14日、大阪・舞洲の球団施設で始動し、新型コロナウイルス感染拡大防止への高い意識を示した。今オフ、海外の出身地から日本に戻り、隔離期間を終えて練習を再開したNPB選手は初めて。昨年11月末の台湾帰郷時と、同12月30日の再来日時とで合計4週間の隔離生活を経験し「(昨オフのように)練習できている感じはない」と実感した。

隔離期間中の練習は、自宅内でできるものにとどまった。この日はウエートトレやキャッチボール、ランニングを行って体調を確認したが「体力的には大丈夫だと思いますが、このまま投げたらたぶん、昨年みたいにケガをして開幕から入れない状態かもしれない。土台をちゃんと作って戻らないと」。昨春キャンプ中に右肘を痛めただけに、肩、肘の状態を気遣う。

世界的に見ても、台湾は感染拡大封じ込めに成功している。「(予防策は)球団に言われているのと同じこと。マスク、手洗い、うがい。それを守るかどうかという1人1人の意識。自分の場合はプロ野球選手なので。そこをちゃんと自覚しないと」。危機感を持ち、コロナ禍を切り抜ける。【堀まどか】