世代NO・1左腕になる。ヤクルトのドラフト2位、山野太一投手(21=東北福祉大)が15日、新人合同自主トレの第2クール最終日にブルペン入りした。2日連続の投球で、この日は育成3位の松井聖捕手(25=BC・信濃)に立ってもらい、すべて直球で23球を投じた。全力の半分程度の力加減。「体重移動だったり、結構腕が力んで遠回りすることがあるので、そこを一番気にしながら投げています」とマウンドの感覚を入念に確かめた。

同学年には誰にも負けない。同じ大卒ルーキー左腕に楽天ドラフト1位の早川もいるが、高卒でヤクルトに入団した寺島とも同学年。高川学園(山口)時代の16年夏の甲子園で対戦経験があり、寺島を「なるきち」と呼ぶ仲。でもマウンドは譲らない。「でもやっぱりライバル。負けたくないという気持ちはあります」と闘志を燃やす。

高津監督からはすでに1軍キャンプスタートを明言されている。期待に応え、先発ローテーションの座を手に入れるため、2月は全力でアピールする。「無理せず、それでもしっかり鍛えながら。そして先輩方の良いところをしっかり盗めるように1年目らしく成長していけるようなシーズンにしていきたい」。大学時代をリーグ通算22勝無敗で終え、70イニング連続無失点も記録した好左腕。同学年の誰よりも1軍で白星を挙げるため、しっかりと準備をしていく。