中日又吉克樹投手(30)がボクシング世界王者の遺伝子を持つ男に刺激を受けた。15日にナゴヤ球場で自主練習。8日から13日まで鳥取・ワールドウィングで初動負荷トレをボクシングの日本フライ級1位・畑中建人(22=畑中ジム)と行った。「ジャブを打つときに止めて切り返して打つのを見ると、体ってこんなに速く動くんだと感じた」。細身の体から繰り出すシャドーボクシングに又吉は目を丸くした。

畑中の父は元WBC世界スーパーバンタム級王者の畑中清詞氏(現畑中ジム会長)。「体のキレがすごい。僕がキレていると感じる、(さらに)1ランク上に上げられると感じた。いい刺激を受けた」と又吉は熱く語った。昨季は開幕直後に左脇腹を痛め、26試合4勝7ホールドで終えた。年末には動作解析で体をチェック。鳥取での刺激を胸に17日からは地元沖縄で自主トレを継続する。「(今季の目標はチーム)最多登板。便利屋として最後に又吉が投げてくると相手に思われるシーズンにしたい」。2週間後に又吉はキレッキレの体でキャンプインする。【伊東大介】