阪神ドラフト5位の村上頌樹投手(22=東洋大)が15日、母校の先輩3人を見習って1年目からの活躍を誓った。

18年ドラフト1位のDeNA上茶谷とソフトバンク甲斐野、同2位の中日梅津は大学の2学年上。鳴尾浜での新人合同自主トレ後、オンライン取材に応じた右腕は「上茶谷さんはコントロールが良くて、試合を作るのがとても上手。梅津さんはガツガツ押すタイプなので、いずれあんな投手になりたいと思って見ていました」と明かした。プロ入りに際し、これ以上ないお手本が3人もいた。

大学2年時には、甲斐野からフォークを伝授され、今でも決め球になっている。「逃げるんじゃなくて挑戦していくことが大事」と投手としての心構えも教えてもらった。侍ジャパン大学代表で現広島森下から学んだカーブだけでなく、村上は強力な武器を備えていた。

ドラフト指名時には3人から祝福メッセージをもらい「自分も負けないように頑張ります」と誓った。「東洋大3羽がらす」と呼ばれた先輩たちは1年目から1軍で存在感を見せた。上茶谷は開幕ローテ入りして7勝、甲斐野は12球団の新人最速で初勝利を挙げて勝ちパターンで26ホールド、日本一まで上り詰めた。梅津も先発デビューから3戦3勝するなど輝いた。「自分もそういう選手になりたいと思ってやってきたので、先輩方に成長した姿を見せられるようにやっていきたい」。身近で大きな3人の背中を目指す。【磯綾乃】

○…村上は入団前から阪神との縁があった。小学生の時に地元淡路島で行われた阪神の野球教室に参加。平田2軍監督は「ピッチングフォームが安定してて、バッティングも良かったし。センスがあったもん、小さい頃から」と当時から目立つ存在だったと明かした。「野球教室で楽しく野球させてもらいました。小さい子どもから、憧れられるような選手になっていきたい」と村上。今度は自身が夢を与える立場になる。