またまた新兵器! DeNAが18日、神奈川・横須賀の2軍施設DOCKでの新人合同自主トレに最新機器「オプティトラック」を導入し、ドラフト1位の入江大生投手(22=明大)と同5位の池谷蒼大投手(21=ヤマハ)のブルペン投球を動作解析した。

全身に39個のセンサーがついた黒いウエットスーツを着込み、入江は25球、池谷は29球を投げ込んだ。モーションキャプチャで動作を計測、可視化するシステムで、価格は工事費込みで約1000万円。体のどの部位に力が入っているかなども分かるという。

球団は昨春キャンプでハイスピードカメラ「エッジャートロニック」をNPBで初導入するなど測定機器の活用に積極的。入江は「いろんな知識を身につけて技術を向上させていき、この経験を生かしていきたい」。特殊なスーツについて「意外とすんなりと装着できた」という池谷も「これまでは感覚派だったんですけども、こういった環境でやらせてもらえるので、あるものはすべて使って自分の能力を上げて行けたら」とフル活用を誓った。三浦新監督の下、23年ぶりの優勝を目指す新生DeNA。IT機器で投手力の充実を図っていく。【鈴木正章】

<DeNAの測定機器>

◆ラプソード 球速や回転数、回転軸、縦横の変化量などを数値として見ることができる。計測データはiPad(アイパッド)端末で即時確認できる。

◆トラックマン デンマークのトラックマン社が開発した弾道測定器。ミサイル追尾のレーダー技術を応用して球速、回転数、回転角度、打球の角度や飛距離などを正確に計測する。

◆エッジャートロニック 昨春キャンプから導入した1秒間に1000コマ近い撮影が可能なハイスピードカメラ。リリースの瞬間や、どう押し出しているかまで判別可能。

◆ブラストモーション バットのグリップエンドに装着してスイングをすることで、バットの軌道からスイングスピード、角度などが分かる。

◆Kベスト 背中、腰、上腕、手首にセンサーがつけられたベスト。装着してスイングすることで、各部位の速度や角度などを計測する。「ブラスト-」と併用することで大きな効果が得られる。