沖縄・宜野座で先乗り合同自主トレに参加中の阪神藤浪晋太郎投手(26)が29日、楽天復帰が決まった田中将大投手(32)と投げ合う日を楽しみにした。

「対戦する機会があれば、そういう投手と投げ合えるのはすごい勉強になると思います。日本でプレーしてたら、プレーの映像を見る機会も多いと思うので、勉強させてもらいたいなと思ってます」

リーグが異なり対戦機会は限られるが、今年は交流戦で6月11~13日に敵地で楽天3連戦が組まれている。先発対決が実現すれば、これ以上ない学びと考えている。

藤浪は1年目の13年6月16日の楽天戦(Kスタ宮城)で、1度だけ田中と投げ合った。藤浪が5回途中3失点で降板した一方、田中は2度の満塁機を抑え、完封で無傷の9連勝を飾った。16年オフにはダルビッシュとの合同自主トレに参加した先で、田中と話をする時間もあった。「メジャーなどすごい経験をされている方。映像だったりインタビューとか見る機会は多いと思うので、勉強させてもらいたい」。日本球界復帰で、目にする機会は増える。さまざまな角度から貪欲に吸収するつもりだ。

この日は谷川、加治屋、鈴木とともに21年の宜野座ブルペンに一番乗り。ダイナミックなワインドアップを軸に43球を投げ込んだ。近年はセットポジションが基本となっていたが、再び挑戦できるのも昨季のいい感覚があるから。「セットとかに比べて1つ2つ動作が多くなるわけなので、それだけブレだったり、タイミングの違いが出やすい。そういうところの基本が出来てきてるからこそ、チャレンジできるフォームだと思う」。

まだ「21年型」に決めたわけではないが、キャンプでより良い形を模索する。「ワインドアップはワインドアップの利点があると思いますし、セットの時に比べて再現性を崩さないようにできれば、継続してやっていけるかなとは思っています」。進化への挑戦を続け、田中との再戦に備える。【磯綾乃】

 

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