日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が1日、沖縄・名護キャンプで“ほぼ満点”スタートを切った。走塁、守備でもはつらつとした動きを見せ、強風の中でのフリー打撃では49スイングで5本の柵越え。充実のキャンプインとなったが、練習用の黒いユニホームを千葉・鎌ケ谷の勇翔寮に忘れてしまい、野手では1人だけホームユニホームを着用。キャンプインで足並みをそろえられなかったことだけは猛省した。

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清宮が白基調のホームユニホームで躍動した。4年目のキャンプインは、初めて万全のコンディションで迎えた。「初めてオフをしっかり過ごせた。いい期間を過ごせたと自分で思っているので、そこは自信を持っていいかなと思います」。走塁練習ではしっかりと足を動かし、守備練習でもキレのある動きを披露した。

目立っていたのは、一目瞭然だった。他の野手陣は黒の練習用ユニホームを着用。存在感を際立たせた一因となったホーム用ユニホームの理由を、正直に告白した。

清宮 鎌ケ谷に置いてきちゃいました。

忘れたことに気が付いたのはキャンプイン前日の1月31日。手遅れだった。

清宮 初日で足並みをそろえなきゃいけないのに、本当に申し訳ないです。

練習用を着用する選手が多いのは事実だが、ホーム用ユニホームがNGというわけではない。練習が始まれば、野球に集中するだけだった。

午後のフリー打撃では49スイングで5本の柵越えを放った。「思い通りの打球は多かった」と納得の内容は、新たな打撃フォームへの手応えもある。昨季までは左足重心で構えていたが、体重移動が安定せず「うまくボールに体重を乗せることができなかった」。両足にバランスよく重心を保った上で打ち出すことを意識し、コースに逆らわずに快音を響かせた。

全体練習後も特打をこなし、充実のキャンプ初日に「疲れました」。栗山監督も「覚悟が前向きにでていると感じた」とたたえた。清宮は「4年目にかける思いは相当ある。それなりのことをやってきたので、自信を持っていきたい」と言い切った。2日はビジターユニホームでの参加となりそうだが、さらに目立ってみせる。【木下大輔】

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