ハマの番長監督が期待するスラッガーが、結果を出した。DeNA細川成也外野手(22)が3日、砂田と対戦した打撃練習で2本の柵越えを放った。ともに左翼芝生席後方のネットに当て、推定飛距離は120メートル。外国人選手の合流時期が未定の中、外野のレギュラー取りをアピールした。

最初は、まさに長距離砲という高い弾道だった。3スイング目。左中間へ運んだ。合計13スイングで安打性は6本。第3打席は内角高めの直球に、体を回して左翼ポール際へ運んだ。技術の高さも披露し「今日はいい状態で打てた。感覚的に悪くなかった。このままアピールしていければ」と冷静に話した。

正右翼手の候補、オースティンの来日時期が未定だ。中堅手の梶谷は巨人に移籍した。「勝負の年だと思っている。レギュラーを取りたい。出られるならどこがいいとか言える選手じゃない」。昨季2軍では左翼で16、中堅で11、右翼で26試合に出場している。三浦監督はキャンプ前から「細川は2軍でタイトルを取り、1軍で結果を出さないといけない立場」と名前を挙げていた。「良かったですね。年々成長している。今年は1軍キャンプスタートでどう結果を出すか。(ポジションは)外野です。固定観念を持たずに」と中堅起用にも含みを持たせた。

オフにはレッズ秋山と4年連続で自主トレを行った。「ボールの見方、狙いどころをアドバイスいただいた」。投手の左右別で球の見方を変え、手元までボールを引き付ける秋山流を取り入れた。通算7勝、54ホールドの左投手、砂田から力と技の2発。「一発で捉えるのはテーマ。まずは確率を上げないと。ファームでタイトルを取って、今度は上でと思っている」。1軍定着で師匠へ恩返しする。【斎藤直樹】

▽DeNA伊藤裕(細川と同じく砂田から柵越え2本)「1本目は変化球で、間違いなく去年までだったら入っていなかった。拾って左前とか左中間くらい。2本目は直球で去年だったら力負けした高め」

▽阪神太田貴スコアラー いいパワーしている。あんなに飛ばすんですね。魅力あるパワーヒッター。あれだけ振れるのは強み。要警戒ですね。

▽中日前田新悟スコアラー 去年は最後に出て、今年はレギュラーかな。まずまず振れている。2軍で結果を残して、使っていけば怖い存在。

▽広島土生翔平スコアラー バットがしっかり振れているし、速いボールもしっかり捉えていた。ポテンシャルを持っている選手。打ち損じしない確率の問題と思っていた。警戒して見ていく。

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