阪神井上一樹ヘッドコーチ(49)が10日、ドラフト1位佐藤輝明内野手(21=近大)に“慢心するな”とゲキを飛ばした。対外試合デビューとなった9日の日本ハムとの練習試合(宜野座)で、「プロ1号」を含む3打数3安打3打点。「打てるやん、と思ってほしくない」と引き締めを求めた。

井上ヘッド これからどんどん一流どころが投げてきたら、簡単に打てなくなる。150オーバーぐらいのボールを投げ込んでくる投手に対して、どういうふうにやるかってのを教え込んでいかないといけない。

7日の紅白戦では、藤浪の150キロ台の球威に対応できず空振り三振。前日の第4打席では、キャンプ実戦で初めて真っすぐをヒットにしたが、速球に差し込まれる場面も目立つ。今後、試合が進むにつれて投手のレベルも上がるだけに、佐藤輝本人も課題は熟知。前日の試合後も浮かれず「もっと初球から捉えられるように。紅白戦とかでも真っすぐをファウルにすることが多いので」と明かしている。

もちろん厳しいゲキは、大きな期待の裏返しだ。井上ヘッドは前日第1打席でカーブを右前へ運んだ安打を評価。「俺は『何や、そんな打撃できるやん』と思った。意外に実戦派かなと。変化球にそこそこ対応するのもわかった」と高いポテンシャルを再確認。佐藤輝効果による、熱い身内バトルも楽しみにしている。「ほかの先輩たちにも意地があるだろうし、メラメラ来るものに期待したい」。

佐藤輝は11日の日本ハムとの練習試合(名護)にも出場予定。井上ヘッドのゲキを胸に、会心の2戦連発なるか。注目の一戦は、午後1時プレーボールだ。【石橋隆雄】

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