球界野手で史上最長身となる2メートルのビッグルーキーが2試合連続で首脳陣に大きな印象を残した。ドラフト5位の秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が2軍ながら1軍の紅白戦に紅組の6番三塁で先発。4回1死一、三塁では初球を左前へと“プロ初適時打”。7回には左腕戸根の変化球を3安打目となる右前打に仕留めた。2安打を放った8日の紅白戦に続くアピールにも「粘っこさと結果も出ているのでそこはいいかなと思います」と控えめに喜んだ。

長い手足を駆使する「器用さ」を兼ね備える。高校時代の家庭科は5段階で4の高評価。縫い針を自在に操る手さばきを発揮した裁縫が高評価につながった。

グラウンドでも思考とバットを柔軟に使いこなす。「追い込まれるまでは強く振り、追い込まれてからはどこにでも安打が打てるようにという感じです」と、5安打中3本は初球打ち。夜間練習では阿部2軍監督の長くて重量感あるバットを振り込み、操作性も上げた。計5安打の打球方向は左翼1、中堅2、右翼2と広角に打ち分けている。

2試合で7打数5安打1盗塁、三塁守備でも柔らかさを発揮した秋広は、今日12日から1軍に合流する見込み。未来への期待値も体もスケールも、まだまだビッグになる。【浜本卓也】

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