新人らしく初々しく、新人らしくなく堂々と。球界史上最長身2メートルの巨人ドラフト5位の秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が16日、沖縄・那覇での2次キャンプで“1軍デビュー”を果たした。同地での2次キャンプは今季で11年目。高卒新人では球団史上初の那覇キャンプメンバー入り。外国人、主力中心のS班と宮崎でのサバイバルを勝ち抜いた若手1軍メンバーが合流し、いよいよ「1Team!」で動きだした。

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秋広がケージの後ろでフリー打撃の順番を待っている時だった。グラウンドに、元木ヘッドコーチの声が響いた。「オオタニサン!」。テレビで見てきた坂本、菅野の主力と初対面し、緊張感マックスの18歳。練習前の投手、野手が分かれるミーティングで投手の輪に間違って加わり同コーチから「二刀流か」とエンゼルス大谷を引き合いに突っ込まれた。

ケージに入れば持ち前の打力をいかんなく発揮した。62スイング中、安打性の打球は24本。低弾道の右中間への打球で強打をアピールした。後方で見守った原監督も「打球は遜色ないね」と高評価。キャッチボールで北村の送球が高めにそれたが、黒のファーストミットを伸ばし右足1本で軽くジャンプ。難なく捕球する姿に、S班を指導してきた石井野手総合コーチから北村に「普通やったら暴投やぞ!」と驚きの声が飛んだ。

頭1つ、いや2つ飛び出た長身でどこにいてもすぐに分かる。この日からの那覇2次キャンプが開始。若手中心の宮崎1軍メンバーに外国人、ベテランのS班が加わり「1軍」が本格始動した。40人の大所帯に拡大し、活気にあふれるグラウンドで最年少の存在感は際立っていた。17日の練習試合の広島戦は一塁でスタメン出場する予定で「スケールの大きさを見てもらいたい」と対外試合デビューを見据えた。

この日の早朝に1軍合流後、初めて身長を測定した。簡易測定で参考記録ながら2センチ伸びて202センチに「ここまで来たらどうでもいいです(笑い)」。超大型新人の伸びしろは計り知れない。【久永壮真】

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