1、2、3、ダァー!! 広島ドラフト1位栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)ら新人3投手が、巨人との練習試合で初めて対外試合に登板した。3投手は昨秋ドラフトの指名と同じ順に、6回からバトンをつないだ。三者三様の持ち味を発揮。そろって無安打無失点デビューとなった。

マイペースの栗林が先陣を切った。初球はホームベース手前でワンバウンドするボール球。「フワフワしていたので、全然、地に足が着いていない状態だった」。緊張と社会人時代との間合いの違いから制球を乱したが、最速148キロを計測し、打球処理も無難にこなした。1死一塁ではフルカウントから吉川を低めのフォークで空振り三振。三振ゲッツーで切り抜けた。佐々岡監督は「落ち着いて第1歩を踏み出した」と合格点を与えた。

7回は技巧派、ドラフト2位森浦大輔投手(22=天理大)。左打者2人を変化球で続けて打ち取ると、右の北村には変化球で攻めながら最後は直球で二ゴロに仕留めた。8回は攻撃的スタイルの同3位大道温貴投手(22=八戸学院大)。死球と2暴投はあったものの、昨年のベストナイン大城を空振り三振に、注目の若手秋広からは見逃し三振を奪った。投手陣再建の鍵を握る新人三銃士が、セ界王者相手に上々のスタートを切った。【前原淳】

▽広島横山投手コーチ(新人3投手について)「次に向かっていい弾みになったんじゃないかなと思います。昨年ある程度1軍で結果を残した選手たちに加わっても、遜色ないくらいの球を投げてくれている」

▽広島ドラフト2位森浦「自分もいいリズムで打ち取りたいなと思っていたので3人で終われて良かった。多く投げさせてもらえるようにアピールし続けていきたい」

▽広島ドラフト3位大道「栗林さんは少し見えました。(森浦)大輔はあまり見えてません。タイプ的にも腕を振っていかないと意味がないと思っている。持ち味を出していきたい」

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