阪神岩田稔投手(37)が22日、今キャンプで初めてシート打撃に登板した。現在は、高知・安芸での2軍キャンプで調整中で、打者に投げるのは今季初。荒木、俊介を相手に、打者6人に計23球、1三振1死球、4つの内野ゴロに打ち取り、安打性の当たりは許さなかった。ベテラン左腕は「ほっとしてます。自主トレ中にコロナになって、体が動かないなと思ってキャンプに入ってきた。意外に投げられたのでびっくりしてます」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

1月上旬、新型コロナウイルスの陽性判定を受け、療養した影響から体力面に不安も残した。「けがしたら終わる年齢。慎重にやりたい練習をやらないようにしてきた。抑えてやっています」と今季は従来とは異なり、ランニングやウエートなど「必要最低限」でじっくり調整中。今後に向け、「どんどん打者に向かって投げて、反応、自分の感覚を求めるだけです」と話した。