この年のオープン戦が各地で初戦を迎えた。阪神は松山で東映、大毎との変則ダブルヘッダーという形でスタートした。

第1試合の東映戦は、初回にマイク・ソロムコ外野手の3ランなどで4点を挙げた。6回にも4点を奪うなど9-5で勝利した。

第2試合の大毎戦は、先発の土井豊投手が3回途中5失点と炎上するなど3回までに7失点。試合は5-7で敗れたが、3番手の本間勝投手が3回無失点の好投を見せた。

金田監督は「ダブルヘッダーで気温がやや下がり、投手には気の毒だった。昨年のうちなら(第2試合は)7点取られてそのままズルズルと押し込まれたものだが、今日は5点反撃した」と振り返った。本間はこの年8勝を挙げて、ソロムコは21本塁打を放っている。