オリックス山本由伸投手(22)が内定していた開幕投手を正式に通達された。ソフトバンクとの練習試合(宮崎市清武)に2番手で登板し、予定の3回を2安打無失点。最速155キロを計測し、5三振を奪った。

通達は降板直後だった。「投げ終わった後に中嶋監督から『26日、行くぞ』と言ってもらった。素直にうれしい気持ちです。長い間、勝ててないので悪い流れを断ち切りたい。なんとしても勝ちたい」。チームは開幕戦で11年に引き分けた後、リーグワーストの9連敗中だけに必勝を期した。

万全の状態で「3・26」に備える。山本は開幕戦で対する西武には好相性で、先発では7試合に登板して4勝1敗、防御率0・68と抑えている。「スタートダッシュ」にこだわる中嶋監督は、指名後に「最後まで見極めたかった。周りも納得すると思う」と語った。

19年に最優秀防御率、昨年は最多奪三振と2年連続でタイトルを獲得。順調にキャリアを積み上げてきた山本に「開幕投手」という称号が加わった。高卒プロ5年目右腕が負の歴史に終止符を打ち、チームを波に乗せるつもりだ。【真柴健】

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