DeNAがキャンプを打ち上げた。練習試合は2勝6敗1分けで終わった。開幕カードと同じ、最後の巨人戦は1－7。0－1で迎えた5回表無死満塁で得点を挙げられず、5回裏は守備の乱れで3点を失った。
三浦大輔監督（47）は、5回表の攻撃について「（田中）俊太が守備隊形を見て、最低でも1点を取ることができなかったのが反省点」と話した。無死満塁で相手の二遊間が中間守備を敷いていた。2番田中俊太はゴロを転がせば1点が入る場面だったが、犠飛を狙った左飛は浅く、三塁走者が生還することはできなかった。途中出場の3番関根は空振り三振。4番佐野恵太も一塁ゴロに倒れた。
5回裏は守備が乱れた。無死一、二塁で2番吉川は左翼線への飛球。二塁走者の松原が三塁へタッチアップした。左翼の桑原将志の三塁返球を中継に入った遊撃柴田竜拓は捕球できず、三塁へとゴロが転がった。この間に、一塁走者の中島が二塁へ進塁。1死二、三塁とピンチが広がった。
続く陽岱鋼の打席だ。2球目でピックオフプレーを行った。捕手の戸柱恭孝が三塁の伊藤裕季也へ送球。しかし、走者に送球が当たり、ボールが三塁ファウルゾーンを転がる間に、2者が生還した。三浦監督は「ランナーにボールが当たって結果、失点しましたけど、ああいうところで積極的にトライした。タイミングもアウトに見えた。しっかりと周りが見えていなければできないので、良かったかなと。結果どうこうよりトライしたことは良かった」と振り返った。
DeNAにとって、細かい野球は、攻守ともにまだ発展途上。練習試合やオープン戦ならミスを重ねても許される。開幕までに改善点を洗い出していくしかない。【斎藤直樹】
