広島佐々岡真司監督(53)が、大瀬良大地投手(29)に3年連続で開幕投手を任せることを明かした。沖縄キャンプ最終日の1日に公表した。前日の2月28日に日本ハムとの練習試合(名護)で先発し、3回2安打無失点と快投したエースの姿を見て、決意を固めた。26日中日との開幕戦(マツダスタジアム)へ向け、チームの大黒柱が、3年連続の開幕白星を目指す。

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佐々岡監督の胸の内で、チームの大黒柱への信頼は揺るがなかった。「今年も大瀬良大地でいきたいと思います」。沖縄キャンプ最終日に、指揮官が明言した。初陣を託された大瀬良は「たくさんいい投手がいる中、また選んでいただいたのは大変光栄。その責任を全うしたい」と静かに闘志を燃やした。

昨年12月中に右腕へ開幕投手の内定を通達していた。同9月に右肘のクリーニング手術を受けたこともあり、状態が懸念されていた中で、半年ぶりの実戦となった2月28日の日本ハム戦で3回2安打無失点と快投。指揮官は「昨日の投球を見て確信した。主将、エースという気持ちが僕の中では変わらなかった」。試合後にあらためて「頼むぞ」と右腕に伝えたという。

大瀬良は強い責任感を胸に「開幕戦」へ最善を尽くしてきた。12月は手術明けでリハビリの最中で、キャッチボールを再開した直後の指名だっただけに「言われるまでは僕には『開幕投手』ということは頭に全くなかった」という。「ある程度しっかりとした形をみせていかないとみんなも納得してくれないと思った」と、不安を抱えながらも懸命にリハビリ、調整を重ね、見事に復活を果たした。

26日は本拠地で中日を迎える。まだ相手先発は決まっていないが「相手がどのチームでも、どの投手でもやることは変わらない。なんとか1発目勝って、良い流れでシーズンをスタートできるように、魂込めて投げたい」。2年連続で勝ち星を挙げた開幕戦で、今季もチームを白星に導く決意だ。【古財稜明】

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