阪神西勇輝投手(30)が、開幕2カード目の初戦となる30日広島戦(マツダスタジアム)の先発に向かうことが8日、分かった。移籍2年目の昨季は開幕投手を務め、秋山と並ぶチームトップの11勝。安定感抜群の右腕に、大事な2カード目の頭が託される。開幕ローテはヤクルト戦が藤浪、青柳、秋山の順で、広島戦が西勇、チェン、残る1枠を伊藤将、西純、ガンケルらで争う。3年目矢野阪神の開幕ダッシュプランが判明した。

西勇はこの日、甲子園の室内練習場で投手指名練習に参加し、キャッチボールやブルペン投球などで調整。開幕投手は藤浪に決まったが、福原投手コーチは西勇に先発ローテの軸としての活躍を期待した。「やっぱりそういうピッチャーですし、柱になっていって。そこは変わらないと思います」。信頼感は揺るがない。次回は10日の教育リーグ・オリックス戦(鳴尾浜)に登板する見込み。阪神3年目の開幕を逆算し、万全の状態に仕上げていく。

好相性の広島戦で好スタートを切る。昨季は広島戦に6試合に先発して4勝0敗、防御率2・00。敵地でも4度の登板で2勝を挙げ、お得意様にした。阪神に移籍後2年連続、シーズン初勝利がマツダスタジアムという縁もある。広島戦の次は4月6日の巨人戦で、その次は同13日の広島戦、さらに同20日巨人戦が予想される。得意の鯉料理ではずみをつけ、G倒に向かう流れが浮かび上がる。

春季キャンプが始まる前から、開幕投手として最有力視されてきた。2月23日にはぜんそくの症状が治まらず途中離脱したが、今年初実戦となった5日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)では2回無失点に抑え、心配無用をアピール。開幕までの残り3週間で万全に仕上げる。

開幕2カード目の初戦は大事な6連戦の頭で、1週間の流れを左右する。“新火曜日の男”西勇が、チームに勢いをもたらす。

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