高校時代を東北で過ごしたソフトバンク上林誠知外野手(25)が、震災から10年を迎えた11日、レギュラー再奪取への思いをあらためて強くした。12日からのヤクルト戦(神宮)に向け、ペイペイドームで練習。「コロナという状況もありますし、10年前のこともあるので。今年1年は自分にとっても大事になってくる。しっかり活躍した上で、また東北の復興に何か手伝えることがあればやっていきたい」と話した。
仙台育英への入学を目前に控えた3月に震災があった。入学後は2年間、プレハブの教室で授業を受けた。「東北のために」という思いは当時も今も、常に持ち続けている。「ずっと持っていますし、甲子園優勝もしたかったですけど、それはかなわなかったので。プロの世界で優勝し続けるしかない。そこが目標ですね」。言うまでもなく、主力として5年連続日本一に貢献することが今年の使命だ。
今年はキャンプ中の紅白戦から10試合連続安打と好調だったが、ここ5試合で1安打と勢いが落ちてきた。それでも「結果はちょっと出なくなってきたんですけど、逆に本番までずっと続いた方が怖かったので。1回落ち着いて、ここから上げていければと思います」と冷静に分析し、開幕スタメンへアピールのラストスパートをかける。「プロ野球選手は野球することでしか返すことができないので。一生懸命プレーするだけ」。東北への思いも胸に「ライト上林」の座をがっちりつかみにいく。【山本大地】



