楽天田中将大投手(32)が11日、自身の公式YouTube「マー君チャンネル」で発生からちょうど10年がたった東日本大震災への思いを語った。

節目の年に、8年ぶりの古巣復帰を果たしたことに「震災から10年がたちました。そしてこの10年間、多くのファンの方々に、僕自身のプレーで力をもらったなど、たくさん声をかけていただいたんですけど、そうやって言っていただけるところはプレーヤー冥利(みょうり)に尽きるというか、ものすごくうれしかったです」とファンへ感謝の思いを示した。

13年にはシーズン24連勝を果たし、チーム初のリーグ優勝、日本一に貢献した。「ファンの方々の声援で僕自身が声援をもらって、それが活力となっていいプレーができていたと思います。これからもプレーヤーとして人間として、皆さんにとって、何か影響を感じ取っていただけるような存在であり続けたいなと思います」と見据えた。

10年の節目を迎えても、復興、再建への道のりはこれからも続いていく。風化との戦いに「震災もそうですし、今までいろんなことがありましたけど、やっぱり人間は忘れていってしまう生き物だと思いますので、震災を風化させてはいけないと思いますし、自分にできることも本当に微々たるものでしかできないと思いますけど、できる限り力になることができればなと思ってます。震災から10年という年は自分にとっても東北、全国の皆さんにとっても特別な1年になると思ってます。今シーズンも自分にできることを精いっぱいやって、頑張っていきたいなと思ってますので、ともに前へ進んでいきましょう」と力を込めた。