佐藤輝バブルや! 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)の「応援フェースタオル」(税込み1100円)が爆発的に売れている。今季甲子園初戦となった9日の広島戦で、駅前直営店と球場内ショップの売り上げの約2割を占めた。さらに本塁打を放った10日同戦では、19年の甲子園での球宴で史上2人目のサイクル安打を達成し、応援タオルの1日最高売り上げを記録した近本に迫る数字になった。

グッズ担当者は「報道や例年のドラフト上位選手の販売状況を加味して発注数を決めていますが、予想以上にお買い求めいただいています」とうれしい悲鳴。入場者は今回が制限のある約6000人で19年当時は約4万5000人。単純比較できないが、仮に満員御礼の状態ならば売り上げの「球団記録」を更新していた可能性は大きい。打撃だけでなく人気も怪物級だ。

聖地での2試合は打席に立つたび、水色の生地に赤い文字で書かれた「佐藤輝明」が揺れた。それに応えるように、計4安打3打点、1本塁打。虎党はコロナ禍の影響で声援を送れない分、34センチ×83センチのタオルに思いを込めている。佐藤輝も「自分のタオルを掲げてくれていたのでうれしかったです」と改めてファンの存在を実感。甲子園のお膝元、兵庫・西宮市で育った男は地の利を生かして戦えている。

球団も大物ルーキーの注目ぶりに、例年以上の備えをしていた。通常2月1日発売の新人グッズを1月5日からオンラインショップで受け付け、キャンプ前から追加発注するほど飛ぶように売れているという。規格外の男は、どこまでも常識を打ち破っていく。【中野椋】

<20年の名前入り「応援プリントフェースタオル」ベスト>

(1)近本

(2)大山

(3)藤川

(4)梅野

(5)ボーア

<20年阪神のフェースタオル売り上げベスト10>

(1)サンズ・ハッピーハンズフェースタオル

(2)ジェット風船タオル

(3)藤川引退記念フェースタオル

(4)It's 勝笑 Time! シークレットフェースタオル※

(5)ジェット風船タオル(ナイター第2弾)

(6)藤川応援「最後は球児に任せた!」タオル

(7)藤川引退記念フェースタオル(ブラック)

(8)ジェット風船タオル(デーゲーム)

(9)近本応援プリントフェースタオル

(10)ボーア・ファイアボールフェースタオル

※選手にスローガンを書いてもらったシークレット仕様で特定の選手は選べず