開幕ローテーション入りへ、大前進だ。日本ハムのドラフト1位ルーキー伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)が14日、広島とのオープン戦(マツダスタジアム)で7回4安打無失点と試合を作り、非公式試合ながら“プロ初勝利”を手にした。実戦4試合目で、初の無失点。プロ入り直後から覚え始めたスプリットチェンジアップなど、多彩な変化球で7三振を奪い、赤ヘル打線を黙らせた。

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マウンド上のいでたちは、既に新人離れしている。日本ハムのルーキー伊藤は、涼しい表情でアウトを重ねた。100球をめどに臨んだ4度目の実戦で、7回を4安打無失点。無失点は初めてで「ちょっと、ホッとした。今日は気持ちの部分で余裕を持って投げられた」。メンタルをしっかりと操縦し、7回を92球にまとめて先発ローテ入りへの“宿題”を完璧にクリアした。

自信は、あった。「足を上げて立っている状態で、すごくきれいに立てていた」からだ。試金石となったのは1回2死一、二塁、広島松山との対戦時だ。2月28日練習試合(名護)で、プロ入り後、初アーチとなる2ランを献上した相手を迎え「同じ相手には、やられたくないなっていうのがあった」。2球で追い込み、スプリットで二ゴロに。6回2死では、今年1月から習得に励んできたシンカー気味に落ちるスプリットチェンジアップで空振り三振を奪うなど、3打数無安打と完璧に封じ込んだ。

偶然にもこの日、直線距離で約550キロ離れた静岡では、駒大苫小牧高の大先輩、楽天田中将が先発していた。「どうだったんですか?」と恐る恐る報道陣に成績を尋ねた右腕は、5回1失点で勝ち投手となったメジャー帰りの偉大な先輩より失点で下回り、思わず小さくガッツポーズ。いたずらな表情で、チャームポイントのえくぼを浮かべた。

栗山監督は「課題はあるけど、まとめに行って、まとまった。自信になったと思う」と好評価も、先発ローテ入りについては「最後の最後まで見極めさせてもらう」と、結論を先送りにした。伊藤は「今のところ失敗が多いので、うまく生かしてステップアップ出来ている」。失敗を次に持ち越さない。その向上心があれば、きっと居場所はつかめるはずだ。【中島宙恵】

日本ハム伊藤の実戦登板

◆2月13日 降雨の中、紅白戦(名護)で先発登板。松本剛を捕邪飛、平沼を二ゴロに打ち取った。最速149キロ。わずか12球で雨天ノーゲームとなったが、悪コンディションでも非凡な適応力を披露した。

◆2月20日 楽天との練習試合(金武)で対外試合初登板。4番手でマウンドに上がり、味方の失策も絡み3回2安打2失点。2イニング目以降は無安打に抑え、修正能力の高さをみせた。

◆2月28日 広島との練習試合(名護)で対外試合の初先発。「打者1人に4球ずつ」をテーマの1つに、打者17人のうち13人でクリア。4回5安打3失点だった。

◆3月7日 巨人とのオープン戦で札幌ドーム初登板。先発で4回4安打3四球で3失点。最速151キロをマークする一方で、走者を背負った際の投球に課題を残した。

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