「ゴジラ対コング」5月公開の映画のポスターを見ていたら、球界のゴジラとコングを比較してみたくなった。ゴジラとはいわずもがな巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏。コングとは阪神佐藤輝明外野手(22=近大)のこと。本塁打のあと、ベンチ前でドラミングするのを見て、心の中で勝手にそう呼んでいる。

佐藤輝はここまでオープン戦9試合で打率3割7分5厘。5本塁打8打点と大活躍中だ。松井氏は、どうだったのだろう? 新人時代との比較では高卒の松井氏と大卒の佐藤輝で年齢差が生じてしまう。松井氏のプロ5年目、1997年(平9)の成績を調べてみた。

オープン戦18試合で打率3割4分8厘、2本塁打7打点という成績だった。もっとも、佐藤輝と同じ9試合消化時だと打率は5割6分7厘に跳ね上がる。そしてこの年、シーズンでは135試合に出場し、2割9分8厘、37本塁打、103打点の活躍をみせている。ちなみにその前年、96年のオープン戦では5本塁打を放っており、その年のシーズンでは130試合で3割1分4厘、38本塁打、99打点。セ・リーグ最優秀選手に輝いた。

対戦投手、球場など、取り巻く環境に違いがあり、単純比較はナンセンスかもしれない。しかし、松井氏の過去の成績を引き合いにしてみたくなる魅力が佐藤輝にはある。コングにも、ゴジラ並みに、球界を席巻してみせてほしい。【竹内智信】