ロッテ佐々木朗希投手(19)が23日のDeNAとの練習試合(横浜)でプロ初先発する。2イニングを投げる予定になっている。

最速163キロを誇る未来のエース候補は、12日のオープン戦中日戦(ZOZOマリン)でプロ入り後初の実戦登板を果たした。中継ぎで1イニング、12球を投げてビシエドら相手中軸を3者凡退に抑えた。直球の最速は153キロで、フォークボールは1球も投げなかった。登板後のリカバリーに問題はなく、雨天中止も経て、11日ぶりに満を持しての登板になる。

2イニング以上を投げれば、大船渡高3年夏の岩手大会準決勝・一関工戦(岩手県営野球場)で2安打完封の投球をして以来、約1年8カ月ぶりとなる。

一関工戦は、延長12回で194球を投げた4回戦・盛岡四戦から、中2日での先発となった。それでも初回から球場のスピードガンで157キロをマーク。スライダーの制球も安定し、15奪三振での129球完封勝利になった。直球は9回のマウンドでも151キロをマークしていた。

以降は12日の中日戦も含め4試合に投げているものの、いずれも1イニングのみの登板だった。井口資仁監督(46)は「2イニング、3イニングと伸ばしていけたら」と話している。シーズン開幕後は2軍で先発経験を深め、1軍公式戦デビューの時期を計っていく方針だ。【金子真仁】