中日根尾昂内野手(20)の開幕スタメン左翼出場が濃厚になった。根尾ら中日ナインは25日、開幕カードへ向け、敵地マツダスタジアムでナイター練習。根尾は左翼で入念に守備練習。ノック、自身のフリー打撃を終えると、再び左翼へ。チームメートが放つ、生きた打球を追い、打球への反応を確かめるなど、先発左翼出場を想定して汗を流した。3年目で初めて迎える開幕1軍に、気持ちを高ぶらせた。

「第1打席から、守備の1球目からしっかりと準備をして臨みたい。どこで出ようと気持ちが上がることも下がることもなく、やりたい」。

今季遊撃一本で臨んだ春季キャンプだったが、立浪臨時コーチらの指導で2月の練習試合では打率3割4分8厘。バットを生かすために首脳陣は左翼での起用にスイッチ。与田監督もこの日は明言こそしなかったが「人一倍練習し、しっかり取り組んできた。そういう常日頃の姿勢で信頼感が出る」と、先発起用をにおわせた。

コロナ禍で1軍メンバー全員での熱田神宮への必勝祈願はなかった。根尾は23日に同期同学年の石橋とともに合宿所から自転車で参拝へ。「けがなく終えられるようにお願いします」と誓った。「ショートのレギュラーを取ることが最終的な目標ですが、まずはレフトのレギュラーを取れるように攻め切りたい」。3年目の飛躍への一戦をにらんだ。【伊東大介】

▽中日岡林(2年目で初の開幕1軍)「緊張もある。チームに貢献できるように、自分に任されたことをやっていきたい」

▽中日滝野(3年目で初の開幕1軍)「初めての開幕を1軍で迎えさせていただいたので、もっと元気を出していきたい」

▽中日石橋(3年目で初の開幕1軍)「すごく緊張していますが、元気を出すのが取りえ。たくさん声を出してチームを盛り上げたい。守備でも打撃でも思い切ってやっていきたい」

▽中日高松(4年目で初の開幕1軍)「気負い過ぎず、できることをやりたい。代走からだと思うので1つ盗塁を決めたい」

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