ロッテ山口航輝外野手(20)が2号ソロを含む2打点で、楽天3連戦の初戦快勝に大きく貢献した。

2回2死、楽天岸は2球続けてカーブを投げてきた。カウントは1-1。「直球も頭にありましたが、3球カーブ続くかなっていうのも頭に入ってたので、そこでしっかり対応できたと思います」。体がしっかり反応し、3球目の外寄りカーブをパワフルに引っ張った。左翼ポール際中段まで飛んでいった。

西武高橋のカットボールを右へ飛ばしてプロ1号、楽天岸のカーブを引っ張って2号。一流のボールを見事に仕留めた。「本当にいい投手なので、その2人から打てて、自分にとってもいい経験になっていると思います」。スラッガーの階段を着実に上る。

井口監督は「(山口は)使いながら育てていこうというプランでやっている」と話す。調子が上向きになれば「スタメンの機会も増えます」。打順が固まり始める中で、6番が定まりきらない。「あそこの打順がずっと今、キーポイントになってるので。その中で山口がしっかり結果残してくれた」と高く評価した。

本塁打は何よりの自信になる。「気持ちの面でもあの1本で楽になりました」。6回には楽天に2点差をつける貴重な適時打も放った。プロ初のマルチ安打を経験した。「毎日必死に、チームのためにと考えて、自分のことは置いといて…」ともがく。自身初のビジター6連戦。たくさん経験を積んで、また大きくなってZOZOマリンに戻る。【金子真仁】

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