ロッテが引き分けを挟んでの4連勝で、今季初めて貯金生活に入った。1点を追う9回2死二、三塁。岡がフルカウントからの内野安打で同点とし、マーティンの押し出しで勝ち越し。最後は守護神益田が3人で締めた。井口資仁監督(46)も「必死さが非常に伝わってきましたね」とナインをほめた。「今日の勝ちは本当に大きいと思います。同点じゃなくて逆転できたのも大きいです」。

ただの1勝ではない。1週間のビジター6連戦を4勝2分けで乗り切った。昨季はCS出場がかかる終盤のビジター9連戦に1勝8敗でぐらつくなど、調整が難しいロードを苦手にしていた。今季はキャンプからの振り込みの多さが血肉となりつつある。敵地6連戦を負けなしで切り抜けたのは、球団では13年5月以来約8年ぶりだ。

先発鈴木も6回2失点で粘った。デビュー後4戦でいまだ0勝だが、井口監督も「勝てていないのは野手で点を取れてないだけ。本当に何勝の価値もあると思います」とドラフト1位左腕の働きを高く評価する。ここ6試合の先発防御率は1・42と盤石。打てない日もあるが、12球団最速で100得点に達した。かみ合ってきた。【金子真仁】