今年初の夏日となった神宮球場では、初夏の陽気に誘われ、フレッシュな1年生が活躍した。

国学院大は、今季初出場のルーキーコンビが勝利に導いた。

5-5の同点で迎えた8回2死一、三塁から伊東光亮内野手(1年=大阪桐蔭)が右前へ勝ち越し打。さらに、守備が乱れる間に一塁走者も生還し、この回2点を挙げた。伊東は「うれしかったです。今後につながる1本になったと思う」と声を弾ませた。6回には、2死二、三塁から右翼線を破る同点の2点適時打を放っており、4打数3安打3打点の活躍だった。

高校野球への思いを発奮材料にした。昨年はコロナ禍で春、夏の甲子園が中止に。伊東は夏の交流戦の東海大相模戦に「8番遊撃」で先発出場したものの、無安打に終わった。試合は4-2で勝利したが「高校野球は不完全燃焼でした」と振り返る。「大学では日本一になりたい」と、強い気持ちで国学院大に入学。デビュー戦にも、気後れすることなくファーストストライクから積極的に振っていき結果につなげた。「これからもチームの中心になれるように活躍したいです」と笑顔を見せた。

投げては坂口翔颯投手(1年=報徳学園)が8回無死一、二塁から登板。犠飛で1点は失ったものの、9回は3者凡退に抑えて逃げ切った。ルーキー2人の活躍に、鳥山泰孝監督(46)は「2人とも野球に真摯(しんし)に向き合える選手」と目を細めた。

敗戦した青学大も1年生コンビが躍動した。佐々木泰内野手(1年=県岐阜商)が今季3号本塁打を放ち、大手晴外野手(1年=横浜)は、5回の一時同点に追いつく適時内野安打を含む4打数3安打1打点をマークした。