オリックスが日本ハムに敗れ、今季最長だった連勝が4で止まった。

連勝ストップの中でも、中嶋監督は「あれだけ粘って打てたのは、安達の素晴らしさがあった」と日本人チーム最年長野手の33歳安達を“生きた教科書”として褒めた。

バッテリーが5点を失った直後の4回だ。先頭の安達は13球粘り、右中間へ二塁打を放った。カウント2-2までの4球は全て見逃し、そこから7連続ファウル。1つボールを見極めて、再びファウルの後、13球目に捉えて右中間を割る“芸術的打撃”だった。

さらに8回無死では初球をセーフティーバント。三塁線にうまく転がし、投手と三塁手をお見合いさせた。流れを変える2安打で安達は打率を3割3分9厘と上昇させた。

指揮官は「ああいうのを見て(他の選手が)どうやって勉強していくか。ああいうことができるんだ、だから技術を持たないといけないんだ、ああいう気持ちでいかないといけないんだ、というのをこれから勉強していってほしいと思います」と切実に願った。

3点を追う9回には、代打の中川圭が左翼ポール際に今季1号ソロ。中嶋監督は「全然誰も諦めてない。1人ずつ、次にという(気持ち)が出ている。また明日です」。今季チームは若手が主体。敗戦の中にも、日々成長がある。【真柴健】

▽オリックス山崎福(先発し7回途中8安打5失点)「全体的に投げているボール自体は悪くなかった。(5失点した3回は)もっと大胆に攻めていかなければいけませんでしたし、甘いコースに集まってしまったことを反省しなければ」

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