ロッテ佐々木朗希投手(19)が8日、イースタン・リーグ楽天戦(森林どり泉)で2軍でのプロ初勝利を挙げた。

6回を投げ、プロ入り後では自己最多となる85球を投げた。ストライク先行で、特にイニングの初球は6回中5回がストライク。全85球中63球がストライク(空振り、見逃し、ファウル)で、ストライク率は約74・1パーセントだった。

これまでより、全投球における変化球の比率が1割ほど高かったにもかかわらずの精度だ。ストライク率約74・1パーセントは、大船渡高3年以降の公式戦では最高値となる。公開の練習試合を含めると、これを上回ったのは19年7月6日、青森・柏木農との練習試合での約75・7パーセントのみとなる。

ファウルは22球あった。前回登板は同じ6回を投げてファウルは11球。倍増する中で、本人は「今日は相手が直球を狙ってきていると思われる中で、ファウルにしてカウントをとれたりと、直球で勝負して抑えることができたことが良かったと思います」と振り返った。実際、ファウル22球のうち16球が直球だった。

これで2軍で20イニングを投げ、防御率は0・45。変化球の球速ベースが高校時代より増す中で、直球は150~152キロの周辺でまとめてきている。チーム防御率1・96と好調な2軍投手陣の中でも、安定感はトップクラス。戦力としては申し分なく、試合序盤の映像をチェックしたという井口資仁監督(46)も1軍戦後に「明日、明後日と体の状態を含めて考えていきたい」とだけ話した。

1軍の先発投手陣と同様に、ここまで中6~10日の間隔で5度の先発をこなしてきた。この日は変化球も増えた中で、プロ入り後最多の85球。より慎重に、リカバリの経過がチェックされることになる。【金子真仁】

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