母の日に、感謝のヒット量産だ。オリックス吉田正尚外野手(27)が、特注のピンクバットで今季2度目の4安打を記録し、リーグトップを走る打率を3割4分8厘まで上昇させた。1日限定の相棒に「気分的にもいいかな」と、無安打だった8日から気持ちを切り替えた。

バットの色は明るいが、本人は冷静そのもので「反省を生かして、今日しっかり(打席に)入れた。打てなかった日の次が大事」とピンクバットで“打率10割”を記録した。

実家のある福井で、テレビの前で応援してくれる母に「結果で恩返しできれば。高校(敦賀気比)から寮に出て、大学(青学大)も東京で、今も大阪(オリックス)。好きなことに貪欲に、ノビノビやらせてもらっている」と感謝する。

実家に住んでいた中学時代までは、基本的に整理整頓は母親任せ。「ユニホーム(の洗濯)とかスパイク(の手入れ)とか、自分でやるタイプではなかったのでね(笑い)。(学校へ)遅刻ギリギリで車で送ってもらったり。優柔不断だった僕をサポートしてくれた。本当にありがたい存在です」と、27歳になった今、照れる。今も、活躍を伝える写真や額は実家に送る。孝行息子は、強くたくましく育っている。【真柴健】

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