明大が逆転勝ちし、優勝へ望みをつないだ。

先発の竹田祐投手(4年=履正社)は初回、先頭からの3連打で3点を失った。右前打、中前打、3ランで、わずか5球。田中武宏監督(60)が「あくびをしたら点が入ってました」と、苦笑いで振り返る失点劇だった。

だが、竹田はそこで気を入れ直した。「3点、取られ、申し訳なかったです。切り替えて、2回以降は粘って、ここからだと全力で投げました」と、2回以降は0を重ねた。尻上がりに球の力を出し、7回7安打3失点。打線の逆転を呼び、勝利した。

この日の朝、丸山和郁主将(4年=前橋育英)は「4連勝だけ」と呼び掛けた。立大と慶大が優勝争いをしているが、明大にも可能性は残されている。田中監督は「相手の結果ではなく、残りを勝ちきることに集中しようと。それが今日できたので、明日につながりました」と次戦をにらんだ。