この姿は不可解で不自然に映る。巨人元木大介ヘッドコーチ(49)が「決して調子は良くない。今までとは大違いだからね。本来の姿ではない」と眉間にしわを寄せる。打率2割2分7厘に低迷している丸佳浩外野手(32)の不振を嘆いた。14日の阪神戦も1点を追う8回1死で代打中島を送られてベンチに下がった。

広島から巨人にFA移籍してから3年目のシーズン。広島で3連覇、巨人で2連覇中で“リーグ5連覇中”の背番号8に異変が起こっている。元木ヘッドコーチは代打を送った場面について「そういうベンチの判断で変えました。タイミング全然あってなかったし。1個四球選んだけどね」と説明した。

この日の試合前練習で打撃ケージの後ろで見守りながらアドバイスを送った同コーチは復調への手だては「やってる、やってる。四球を選んだり、この前の横浜スタジアムで右前打を打っている。でも、打ってから波に乗り切れていないかなというのがある。止まってしまうからね」と頭を悩ませている。石井野手総合コーチもティー打撃で手取り足取りの指導。2番ウィーラー、4番岡本和は好調を維持する。間に挟まる丸の打棒が「マル」か「バツ」か。2000回目を迎える「伝統の一戦」の勝敗に直結する。