<関甲新学生野球春季リーグ:白鴎大9-3新潟医療福祉大>◇15日◇第6節◇南魚沼市・ベーマガスタジアム

新潟医療福祉大は白鴎大に3-9で負けた。先発のエース桐敷拓馬投手(4年)は5回を投げ7奪三振、被安打5の3失点。4回、先頭打者の打球を左手に受けるアクシデント後の5回に3失点し、この回で降板した。左腕の奪三振マシンは今季ここまで7試合、48回1/3を投げて62三振を積み上げている。

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打球を当てた桐敷の左手親指と人さし指の間の患部には試合後、テーピングが施されていた。「ジンジンする。腫れている」。0-0の4回だった。先頭打者の強烈な打球がワンバウンドで左手を襲った。投ゴロに仕留めたが治療のため、7分間中断。その回は無失点に抑えたが、続く5回にソロ本塁打を含む3安打、1失策などで3点を失い、降板した。「ボールが当たった影響はあると思うけれど、投げるからには0で抑えたかった」とアクシデントを悔やんだ。

自己最速150キロの直球の、この日の最速は146キロだった。それでも「直球は、ちゃんと指にかかった。納得できる投球」と言う。初回の2者連続三振で幕を開け、3回まで5三振を奪い、被安打は内野安打1本だけという内容。5回まで毎回の7三振を奪った。白鴎大の先発左腕・曽谷龍平投手(3年)に対し味方打線は6安打で3得点も、13三振を喫していた。「相手投手のテンポのいい投球に集中力が出た」と“ライバル”の好投もパワーに変えていた。

今日16日の白鴎大2回戦にも桐敷は登板を熱望した。「一晩明けて、どうなっているか」と患部を気にしながらも「できるなら投げたい」と今季5勝目へ、気迫を充満させる。「自分の投球でチームに勢いをつけたい」と連投も辞さない覚悟だった。【涌井幹雄】