広島は17日、菊池涼介内野手(31)、小園海斗内野手(20)、正随優弥外野手(25)の3選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。現在、菊池涼は発熱の症状があり、自宅で療養中。小園、正随は無症状で体調に異常はなく、自宅待機となっている。

17日に発熱の症状が出た菊池涼がPCR検査で陽性判定されたため、同日に1軍の監督をはじめ首脳陣、選手、スタッフの計74人にPCR検査を実施した。小園、正随が陽性と判定され、さらに2人が結果待ち。70人が陰性判定だった。管轄保健所の調査で濃厚接触者とされた選手はいないが、球団独自の判断で選手を入れ替えて18日巨人戦(東京ドーム)に臨む予定だ。球場関連施設の選手使用エリアはすべて消毒作業を完了。球団は「これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策について、選手、スタッフ、関係者全員に再度周知徹底を図ってまいります」としている。

菊池涼はここまで全39試合に出場して、リーグトップの打率3割4分2厘を残し、5本塁打、14打点。3、4月度の月間MVPにも選出されるなど、得点力不足の攻撃陣をけん引していた。小園は4月22日の昇格後、遊撃として先発出場を続けて打率3割6分をマークするなど奮闘していた。2位巨人、首位阪神との対戦を前に、二遊間が抜ける非常事態となった。