阪神元監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(67)が阪神ヤクルト9回戦のライブ評論しています。プロ初先発の阪神西純矢投手の立ち上がりを解説した。

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-阪神の先発西純の立ち上がりは

真弓氏 先頭打者から、2つ四球を与えた。コースを狙いすぎているように見えた。私の経験からいうと、若い投手はガムシャラに投げるから、真ん中にきたり、ボールになったりする。逆球があったりね。だから打ちづらい。西純は、3番山田を迎えてから、いい意味で開き直れた。村上もそうだが、真っすぐのコースは甘かったが、ファウルになっていた。しっかりと腕が振れているので、球威はある。

-阪神は初回に近本が出塁したが、無得点に終わった

真弓氏 近本はカーブを見逃した後の2球目の直球を一発でしとめた。不調時ならファウルになっていただろう。状態がいいということだ。しかし2番中野のところで、盗塁など何か仕掛けたかった。前日に本塁打を放ったロハスは、3球目の甘いストレートを見逃したのが痛かった。内角に偏った配球だったので、ヤクルトのバッテリーも内を突けば、抑えられる意図があったのだろう。満塁のチャンスだったので、ロハスにはもう少し積極的に振って欲しかった。