立大が優勝の望みをつないだ。1点を追う9回、太田英毅主将(4年=智弁学園)が2点適時二塁打を放ち、明大に逆転勝ち。23日の2回戦も勝つか引き分ければ、最終週の早慶戦の結果次第で優勝の可能性を残す(2回戦で敗れれば、慶大が19年秋以来3季ぶり優勝)。明大は優勝がなくなった。法大は三浦銀二投手(4年=福岡大大濠)が通算10勝目。東大は64連敗。

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二塁ベース上で、太田は激しく右腕を振り下ろした。「やっとチームの役に立てました」。試合前の時点で打率2割。主将で3番という重責を担いながら、結果が出ていなかった。「勝負どころで打てなくて悔しかったし、(他の)選手に我慢を強いてしまいました」と自責の念を募らせていた。

8回には、明大の主将、丸山に勝ち越し打を打たれていた。「同じキャプテンとして悔しいし、負けてられない」と、直後に巡ってきた好機に奮い立った。9回2死一、二塁、カウント1-2からの4球目。右翼への飛球に「逆方向を意識したのか」と問われ、「技術うんぬんではなく、ボールに食らいつこうと思いました」。執念の一打だった。

開幕から負けなしを続け、4年春にして、ついに優勝が見えるところまで来ていた。ところが、2連勝なら優勝だった先週の慶大戦は、まさかの2連敗。自力優勝は消えた。それでも、太田は「諦めていません」と言い切った。明大に1勝1分け以上なら、早慶戦の結果次第で優勝もある。「最終週まで優勝争いをする経験は、今までなかった。選手みんなには『意気に感じてやろう』と伝えました。また切り替えて、明日に臨みたい」。可能性がある限り、望みは捨てない。【古川真弥】