「サニブラウンに勝った男」はパンチ力もある。日本ハムのドラフト2位ルーキー五十幡亮汰外野手(22)が西武戦(メットライフドーム)の7回、右翼席へプロ初本塁打を放った。100メートル走で10秒79のベストタイムを持つ異次元のスピードスターは、1号ソロが柵越えした瞬間からゆっくりとダイヤモンドを1周。チームの今季初となる2桁得点での大勝に貢献し、25日から始まる交流戦へ弾みを付けた。
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五十幡のプロ初本塁打に担当の坂本スカウトも驚いた。リアルタイムでは見られなかったが、映像を確認すると「ベースをゆっくり回る五十幡君を見たのは初めてでした」と、仰天した。昨年11月に指名あいさつが行われた際に、同スカウトは「12球団でスカウトが100名強いますが、私が一番、五十幡君を追いかけたと自負しております」と話していただけに、びっくり度合いも大きかった。
五十幡は東都大学リーグでは通算2本塁打。2年秋(18年)と3年春(19年)に1本ずつ放っている。五十幡が大学3年だった19年に担当となり、視察した試合は約30試合あったが「グラウンドを駆け回る速さしか見たことがない」と、3年春の貴重な1本は巡りあえなかった。だから、この日のアーチは「妙に違和感がありました(笑い)」。
出色の走力、強肩、パンチ力と「身体能力が本当に高い」選手だからこそ、最後に注文も1つ。「今日のホームランは忘れて、低く鋭く広角に。それを極めてもらいたい」と、今後のさらなる成長を期待した。(日本ハム担当・木下大輔)



