答えなき道のりを、試行錯誤しながら歩き続ける。ヤクルト石川雅規投手(41)が、大卒史上初の20年連続勝利を達成した。西武戦で今季2度目の先発登板。5回3安打1失点とまとめた。試合は降雨のため、5回裏攻撃中コールドゲーム。神宮で傘が広がる中、自らの記録を更新する現役最多の174勝目を手にした。

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▼41歳4カ月の石川が今季初勝利を挙げ、プロ1年目から20年連続勝利。プロ1年目から20年以上続けて勝利は66~85年鈴木啓(近鉄)以来、36年ぶり7人目。セ・リーグでは50~69年金田(巨人)に次ぐ2人目、左腕では4人目のタイ記録となった。また、大卒投手の20年連続勝利は79~97年鹿取(西武)の19年を抜き、「プロ1年目から」の条件を外しても石川が史上初めて。

▼石川の完投は15年4月25日巨人戦での完封勝利以来6年ぶりで、同年5月に始まった連続先発途中降板のプロ野球記録を124で止めた。従来の記録は06~13年藤井(DeNA)の107試合で、石川は19年に更新していた。なお、40代投手の完投は球団初で、41歳4カ月での白星は、92年8月16日新浦の41歳3カ月を抜く球団最年長勝利。