北海道ガスが日本製鉄室蘭シャークスとの接戦をものにし、創部4年目で初の本大会出場を決めた。

4回無死一、三塁から、6番高橋謙太右翼手(25=国学院大)の中前適時打で先制。さらに1死二、三塁から8番長谷川寛(25=早大)が、前進守備の二塁手の頭を越えるポテンヒットを放って1点を追加した。

投げては大城祐樹投手(24=桐蔭横浜大)が9回3安打1失点で投げ切った。「完投しなきゃという気持ちでマウンドに行った。完投できてよかった」。

試合後、選手たちの手で胴上げされ、計6回宙に舞った清水隆一監督(61)は「まだピンときていないです」と苦笑い。「1試合でも多くできるようにすることが重要」と全国の舞台を見据えた。

 

北海道ガス野球部の歩み

◆加盟発表 18年3月、日本野球連盟北海道地区連盟が4月1日に発足するチームの加盟を発表。

◆創設 同年4月、バルセロナ五輪銅メダルメンバー小島啓民監督を迎え、チーム発足。札幌市内で創部発表会を行った。

◆初の対外試合 同年6月に北海学園大と初めて対外試合(7イニング)を実施し、2-0で勝利。

◆初の公式戦 同年8月の結成記念大会1回戦でクラブチームの小樽野球協会を5-4で下し、初陣を白星で飾った。

◆室内完成 同年11月に札幌市内に室内練習場が完成。練習場棟は1807・60平方メートルで、内野とブルペン2列が入る。

◆都市対抗予選 19年5月、初めて都市対抗道予選に参戦し、1次予選敗者復活1回戦でTRANSYSに2-3で敗退。

◆補強選手 同年7月の都市対抗で日本製鉄室蘭シャークスの補強選手に米満凪内野手が選出され、全国出場を果たした。

◆初の2次進出 20年9月、都市対抗道予選で初の2次予選に進出。リーグ戦1勝2敗で本大会出場ならず。

◆新監督就任 同年12月、熊谷組で指揮を執った清水隆一監督が21年2月1日付で就任すると発表。