全日本大学野球選手権が7日、神宮と東京ドームで開幕する。昨年は新型コロナウイルスの影響で史上初の中止。19年準優勝の佛教大は春季京滋大学リーグを11勝2敗2分けで制して、2大会連続21度目の出場となる。都内で開幕前日の監督会見に臨んだ田原完行監督(61)は「前回の準優勝は本当に宝くじが当たった」と笑いながらも「いろんな方々の尽力、ご支援をいただいた。ありがたい気持ちを選手たちと共有しながら頑張りたい」と闘志。1回戦はシードで初戦は8日、東京ドームで沖縄大と名城大の勝者と対戦する。

  

〇…関学大は28年ぶり6度目の出場で頂点に挑む。春季の関西学生野球を10勝2敗で制し、エースで今秋ドラフト候補の黒原拓未投手(4年=智弁和歌山)が最優秀選手と最優秀投手に輝いた。最速151キロで防御率0・70と充実。全国で力量を示したいところだ。19年秋の最下位から立て直して優勝に導いた本荘雅章監督(50)は「とにかく1つ1つ、精いっぱい戦いたい」と意気込む。黒原を投のキーマンに挙げ「何としても彼が中心。やってくれると信じています」と期待した。

▽天理大・藤原忠理監督(3年ぶり出場で7日に石巻専大と初戦)「開幕戦にあたることができ感激しています。井奥が3連投して最後優勝をつかんだ。彼の投球で勝敗が決まってくる」

▽和歌山大・大原弘監督(4年ぶり2度目出場で8日に九産大と初戦)「今回、唯一の国立大です。全国の国立大を代表して、強豪私学の胸を借りて戦いたい」

▽大商大・富山陽一監督(4大会連続11度目の出場で7日に東亜大と初戦)「1戦1戦、頑張りたい。出る選手全員が戦力と思っている」