中日の前2軍投手コーチで行方が分からなくなっていた門倉健氏(47)が6日夜に横浜市の自宅に戻ったと、妻民江さんが7日に門倉氏のブログで明かした。

ブログによると7日に医師からうつ病と診断され、当面は治療と静養が必要な状況だという。民江さんは「家族すら失踪の理由やこれまでの経緯を聞くことが出来ない状態です。今後は暫くの間、医師の指導に従い、治療に専念したいと思います」とつづり、回復を待って説明機会などを設けたい考えも示している。

担当弁護士によると、6日夜に民江さんの携帯電話に見覚えのないアドレスから門倉氏の居場所を知らせるメールが届き、午後9時過ぎに民江さんが出向いて本人と確認し自宅へ連れ戻したという。発言や、他者の視線、周囲の音に敏感に反応する行動に心配な点があったことから、7日に医師の診察を受けた。同弁護士によると、民江さんも体調を崩しているという。

中日にはこの日午後に民江さんから電話で連絡があり、加藤宏幸球団代表は「我々も安否を心配していた。奥様からの報告を受け安心しています」と話した。

門倉氏は5月15日から2軍の練習を無断で休み、球団や家族と連絡を取れない状況が続き家族が警察に捜索願を出していた。本人から手書きで15日付の退団願が郵便で届き、球団は同26日付で受理。その後、横浜市内で発見されたという一部報道もあったが、民江さんがブログ内で否定するなど情報が入り乱れていた。