阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)が、逆転の決勝12号2ランを放った。1点を追う6回1死三塁。楽天涌井の高めに浮いた初球スライダーを見逃さず、左翼席の中段まで運んだ。ダイヤモンドを回り、一塁ベンチ前に帰ると、虎ナインは一斉に弓引きポーズの「ラパンパラ」で大盛り上がり。仙台の虎党に代名詞となったパフォーマンスを初披露し、打ったマルテもニンマリだ。

「甘くきたところを一発で仕留めることができた。みんなでつないでくれたチャンスだったから、かえすことができてよかったよ」

マルテは来日3年目で初のDH出場となった前日10日日本ハム戦(札幌ドーム)に続き、2試合連続で3番DHで登場。矢野監督は「体の疲れとかね。ジェリー(サンズ)、マルちゃんはずっと出ているから。今日も移動ゲームだから」とその理由を説明した。ここまでサンズが4試合、マルテが2試合でDH出場。計画的なDH起用法が結果につながっている。

開幕から3番に固定されるマルテだが、6月に入ってから10試合で打率3割2分4厘。直近6試合では3本塁打7打点と好調だ。球宴のファン投票では、セ・リーグ一塁手部門でトップを独走。11日の時点で10万票以上を集める。誰からも愛されるマルちゃんはヒーローインタビューで「3、2、1、ラパンパラ~」とファンと一緒にパフォーマンス。大満足の笑顔で楽天生命パークを後にした。【桝井聡】

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