西武は7日、松坂大輔投手(40)が今季限りで現役引退することを発表した。

横浜高で甲子園を沸かせ「平成の怪物」と呼ばれ、99年西武入り。大リーグではレッドソックス、メッツなどを経て、15年にソフトバンクで国内に復帰した。その後は中日から20年に古巣・西武に戻った。1軍登板を目指していたが手のしびれを訴え、昨年7月に脊椎内視鏡頸椎(けいつい)手術を受けた。しかし回復の見込みがなく1軍、2軍ともに登板ゼロ。ブルペン投球もできていなかった。

球団によると、現時点では会見の日時は決まっていない。日米通算170勝(日本114勝、メジャー56勝)を挙げた球界屈指の右腕が、自ら現役の幕を下ろし、静かにユニホームを脱ぐ。

渡辺久信GMコメント

このような決断に至り、本人も大変悔しい思いをしています。昨年7月に手術を受け、それ以降も「メットライフドームで勝利する」ということを目標に大輔自身、厳しいリハビリに耐えながらここまでやってきました。ライオンズファンに自身の姿を見せることができていない日が続き、体調面もなかなか向上せず、ずっと苦しい思いをしてきたと思います。

実際、今年もここまでずっと、球団施設などで毎日復帰に向けて必死にリハビリやトレーニングを重ねる大輔の姿がありました。大輔は現在、体調面、精神面でも決して万全とは言えない状況です。ただ、体調面、精神面が回復した段階で会見という形で、皆さまの前で本人から気持ちを話すことができると思います。

今は双方の回復に専念をさせていただきたく、ぜひ皆さまには彼のことを引き続き、温かく見守っていただけますと幸いです。