東京オリンピック(五輪)の侍ジャパンに選出されている広島栗林良吏投手(24)が、圧巻の3者連続三振を奪い、守護神の役割を完璧に全うした。

同点の9回に登場。先頭の牧を内角149キロ直球で見逃し三振に仕留めると、桑原を外角低めワンバウンドのフォークで空振り三振。最後は代打楠本を真ん中からストンと落ちるフォークで空振り三振に斬った。

雨天一時中断にも、集中力が途切れることはなかった。8回裏の攻撃が終了した直後、栗林は1度マウンドに上がるも、雨脚が強まった影響で1度ベンチへ下がった。「中断しても気持ちを切らさないようにした。雨でも気持ちを落とさずに、ちゃんと仕上げたまま臨もうと思った」と、12分間の中断中にもベンチ内でも肩周りをなどを常に動かし続け、登板に備えた。

登板31試合目、投球回は30回2/3ながら、早くも通算50奪三振に到達した。奪三振率は驚異の「14・67」を誇る。球宴、東京五輪前の前半戦は残り7試合。「1イニング1イニング100%の力で投げていきたい」と気合をにじませた。【古財稜明】