野球の侍ジャパン社会人代表候補の強化合宿が10日、都内でスタートした。22年に中国で開催予定のアジア大会に向けた強化が目的で、12日まで行われる。参加選手は佐竹功年投手(37=トヨタ自動車)ら、国際大会に実績がある選手を中心に、24人が選ばれた。

合宿は、各選手のコンディションに応じた個別練習が主体となる。この日はクラブハウス内で森下翔平内野手(27=日立製作所)らが座学のメンタルトレーニング研修を、グラウンドでは辻野雄大捕手(28=ホンダ)らが測定機器のラプソードを用いた打撃練習を、ブルペンでは菊池大樹投手(28=四国銀行)らが投球練習が行うなど、各選手が自身の課題に沿った練習で汗を流した。

練習後、石井章夫監督(56)は「今回はジャパンの経験を積んでいる選手がたくさんいます。自分に何の課題があって、どんな練習をすれば良いかは個々が理解しているので、全体練習よりかは個々のメニューを組み合わせた形になっています」と、選手たちを信頼したメニュー作りを行ったことを説明した。

今後の日本代表の目標については「アジア大会での優勝を目指して頑張るということ。そして野球の普及、振興のリーダーとなっていろいろなことにチャレンジしたい」と力強く話した。