プロ2勝目を目指すロッテ佐々木朗希投手(19)の次回先発マウンドが、28日の楽天戦(楽天生命パーク)に内定した。井口資仁監督(46)が23日に公表。2軍の楽天戦では宮城県内で2度登板したものの、東北地方で1軍公式戦に登板するのは初めてになる。

岩手・大船渡高の出身。小学生時代に家族や少年野球チームで3度ほど、宮城・仙台の同球場でプロ野球を見た。田中将大投手のファン。買ってもらったグッズとともに、三陸へと帰路についた。あれから10年近く。今回は1軍投手として“土産”を持ち帰りたい。5月27日に甲子園の阪神戦でプロ初勝利を挙げて以降、なかなか2勝目を手にできずにいる。

投球は確実に上向きだ。直球の平均球速は春先より3キロ前後増し、150キロ台終盤が出始めた。前回15日のオリックス戦(ZOZOマリン)では直球と変化球の比率を半々にし、緩急も意識するなど少しずつ幅も広げている。井口監督も「内容的には本当に良くなってきています」と認める。地元三陸からも大勢のファンが…というのは時世柄、来季以降になるが、注目と応援が集まるマウンドだ。上京し1年半。鍛えた姿を見せる。【金子真仁】