上肢のコンディション不良でリハビリを行っていた阪神高橋遥人投手(25)が、今季初めて1軍に合流した。

「みなさんから歓迎してもらいうれしかったですし、本当にここまでけがで出遅れてしまい、チームに迷惑をかけてしまったので、今日からですが、なんとかチームに貢献できるように頑張りたいと思います」。 甲子園の室内練習場に足を踏み入れると、福原投手コーチと会話。新井打撃コーチに肩を抱かれ、井上ヘッドコーチからもグータッチで歓迎された。梅野や青柳らとも言葉を交わし、秋山とキャッチボールを行った。

首位巨人を追いかける阪神は、今季初の4連敗を喫するなど苦しい戦いもあり、負けられない試合が続いている。「残り試合も少ないですし、チームも優勝争いをしているので、1試合1試合が本当に大切になってくると思います。自分もそこで活躍してチームが1つでも多く勝てるように全力で投げていきたいと思います」。帰ってきた左腕が、リーグ優勝への切り札になりそうだ。

高橋は今季開幕ローテ入りを期待されていたが、1軍春季キャンプ中に右脇腹の筋挫傷と診断され離脱。その後は、上肢のコンディション不良で2軍でリハビリを続けていた。

7月25日のウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)で5カ月ぶりに実戦復帰し、1回を無安打無失点。その後同リーグでは、6試合に登板し、17回1/3を1失点。防御率0・52と安定感は抜群だ。直近の8月31日の同広島戦(鳴尾浜)では、復帰後最長の5回1/3を1安打無失点。76球を投げて最速は149キロを計測するなど、順調に復帰ロードを歩み、待望の復活となった。